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読売社説:「全国学力テスト 読み書き苦手は放置できない」

<読売社説:「全国学力テスト 読み書き苦手は放置できない」>
社説の要旨は次の通りです。
1 読解力・文章力の低下:全国学力テストの結果から、中学生の国語の平均正答率が過去最低であり、特に「読む」技能の正答率が低いことが指摘されている。
読解力や文章作成力の向上が急務である。
2 SNSと動画の影響:SNSや動画の普及により、子供たちが短文や絵文字でのコミュニケーションに慣れ、長文の読み書きに苦手意識を持っている。
中学生の記述式問題で無解答率が高いことも、この影響と関連している。
3 GIGAスクール構想の課題:GIGAスクール構想により、学習用端末が配布されたが、端末の利用状況や教育効果が不明確であり、これを機に検証が必要である。
動画視聴やゲームに長時間費やすことが学習に悪影響を与えているという報告がある。
4 結論:文章を読み、考える力は、人間としての知の基礎である。活字離れを食い止める対策が急務である。
 
上記1および2については特に異論はありません。しかし、3については少なからず違和感があります。読売新聞社はデジタル教育について否定的な社説が目立ちますが、GIGAスクール構想自体は今後も推進してゆくべきです。
 
なお、活字離れは中学生だけの問題ではありません。テレビ時代からSNS時代、そして生成AI時代にかけて、中学生だけでなくすべての世代で活字離れが進んでいます。4の結論にもあるように、文章を読み、考える力は人間としての知の基礎です。
 
活字離れを食い止める対策を政府等に求めるのは難しいですが、最も重要なのは、新聞社やテレビ業界、そして出版業界がどれだけ本気で活字離れを食い止める対策に取り組むかです。余談ですが、新聞の発行部数もどんどん減少しています。文章を読み、考える力の醸成は容易なことではありません。

<読売社説:「全国学力テスト 読み書き苦手は放置できない」>・2024/07/30
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240730-OYT1T50001/
 
<産経主張:「学テの読解力不振 活字に親しませる教育を」>・2024/7/31
https://www.sankei.com/article/20240731-74HIARI3ZRJK7KYBRIPHKXKMOM/

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