故郷の讃岐、高野山とともにゆかりの古寺・霊場から足跡を辿る。
令和5年は真言宗を開基した空海の誕生から1250年を迎える。
* 空海に秘められた古寺の謎 弘法大師と辿る高野山と真言宗(山折哲雄 (編集))
774年に香川県の豪族の家に生まれた空海は、804年に遣唐使の一人として唐に渡るが、この頃はまだ無名の一僧侶でしかなかった。同時代の最澄が1年を使い様々な仏教の勉強をしたのに対し、空海は2年ほどの歳月を使い唐で密教を集中して学び、それを日本へ持ち帰り、発展させ、真言密教を完成させたことで知られる。本書は、周年を迎えることで注目高まる空海の人生を、足跡としての古寺を通して見ていくもの。故郷の讃岐や高野山にとどまらず、留学先の中国、そして伝説として伝わる全国のゆかりの古寺・霊場にもふれる。
<【京都・神護寺創建1200年】空海が真言密教の最初の本拠地に選んだ理由とは>
2024年7月25日・古川順弘( 文筆家)・ https://wedge.ismedia.jp/articles/-/34556