<日経社説:「「骨太」の名に値する成長戦略示せたか」>
この社説の要旨は次の通り
1 賃金上昇と消費の問題:デフレからの脱却はほぼ達成されたが、賃金上昇が物価上昇に追いついておらず、消費も力強さに欠けるため、企業の稼ぐ力を高めることが重要とされる。
2 次世代半導体産業の支援:政府は次世代半導体の量産を後押しするための法整備や財政支援を打ち出したが、民間が自立できる道筋を示す必要があると指摘。
3 人口減対策の遅れ:日本版ライドシェアの導入を先送りするなど、人口減少対策が不十分であり、必要な改革を遅らせる余裕はないと批判。
4 財政健全化と物価対策:国と地方のプライマリーバランス黒字化目標の復活を評価しつつ、物価高対策として電気料金の負担軽減策を検討する際は、バラマキを避け慎重な制度設計を求めている。
以上
上記1~2の主張、目新しさはない。
3については「日本版ライドシェアの導入を先送り」と少子化問題、関係ありません。なお、ライドシェア、これは今後とも日本版の拡大はともかく、無条件に外資が参入するライドシェア、私は大反対です。
そして少子化対策、全く不十分です。斬新な発想が皆無です。そして骨太方針、少子化対策だけでよかったのです、それが日本の最重要課題、その意識徹底が欠如しています。
4について,日経新聞社はもっと国民に覚悟を問う社説を展開してください、増税、あるいは大幅な歳出削減が必要なのです,その覚悟を国民に理解してもらわねばなりません、これは単に政府の責任だけではなく,マスコミの責任でもあります。
<日経社説:「「骨太」の名に値する成長戦略示せたか」>・2024年6月21日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK212PR0R20C24A6000000/
<日経社説:「「賢い支出」で財政健全化と成長の両立を」>・4月3日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK022V60S4A400C2000000/
<日経社説:「緩んだ財政の正常化へ中長期の戦略示せ」>・3月25日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK255X30V20C24A3000000/
<岸田内閣3回目の「骨太の方針」、目玉ない「政策カタログ」…「小骨を集めたようなものになった」>・2024/06/22・https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240622-OYT1T50022/