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加速するAI実用化、日本がやるべきことは?

<加速するAI実用化、日本がやるべきことは?>
「日本国内でしっかり自国語による言語データ、しかも許諾のあるデータを蓄積する仕組みを構築する必要があると思います。」
誰がどのようにしてそれを子なうのか。やはりデジタル庁、マイナンバーカードでモタモタしているようでは情けない、AIについても業界を主導せよ。

<加速するAI実用化、日本がやるべきことは?>
<アップルとの提携で、ChatGPTは膨大な量の言語データをアップルユーザーから収集できることになる>
今週10日、アップル社開発者会議(WDC)の基調講演が行われました。今回の目玉は、アップルとオープンAIが包括的な提携をすることで、ChatGPTの機能が多くのアップル製品に実装されるという「アップル・インテリジェンス」構想でした。・・・
日本語のデータ不足が課題に
ですが、そんなことで満足していてはダメです。日本の官民も、よりAIを活用して経済を活性化し、人々の暮らしを豊かにする方向での議論を進めなくてはダメだと思います。さしあたって気になるのは、日本語のデータ不足です。日本語は英語に比べればマイナーですから、そもそもの言語データが足りません。さらに、官民ともに著作権を怖がるだけではデータ収集にも限りがあります。
データが少なければ、AIの吐き出す結果はいつまで経っても使い物になりません。今回のアップルとオープンAIの協業構想を受けて、日本語圏でも合法的に収集できる言語データ量を増やす仕組みを、様々な立場から考えていく必要があると思います。
そう考えると、非英語圏の中では比較的アップル製品が普及している日本では、今回の協業を受けて、アップル製品が生成する日本語データが大量にオープンAIのデータベースに蓄積されてしまうかもしれません。そうならない前に、日本国内でしっかり自国語による言語データ、しかも許諾のあるデータを蓄積する仕組みを構築する必要があると思います。2024年06月12日・冷泉彰彦・https://www.newsweekjapan.jp/reizei/

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