国会でも会社でも商店街の会合でもそして学校のなかでも、人間の行動には同じ力学=「政治」が働いている……いまを生きるわたしたちに必要なのは半径5メートルの安全保障 [安心して暮らすこと] だ!
学校生活のモヤモヤを政治学から見てみると、わたしたちはとっくに政治に巻き込まれていた!
* 教室を生きのびる政治学 (犀の教室・岡田憲治 (著))
◆自治:女子の靴下だけ黒限定のトンデモ校則
◆議会:かみ合わなくてイライラがつのる学級会
◆多数決:むりやり感あふれる過半数ルール
◆公平:不登校を「ズルい」と思ってしまう気持ち
◆支持:意見を言えない人はどうする?問題
心をザワつかせる不平等も、友だち関係のうっとうしさも、孤立したくない不安も……
教室で起きるゴタゴタには、政治学の知恵が役に立つ!
学校エピソードから人びとのうごめきを読みといて、社会生活をくぐりぬけていこう。
人が、社会が、政治が、もっとくっきり見えてくる。
「安全保障、といっても軍備や国家間の紛争の話をしようというわけではない。半径五メートル、それは僕たちの日常の生活空間の話だ。日常の生活空間(とくに教室内)で頭を抱えながらうずくまるのではなく、少しでも心穏やかに、安心して過ごすために、なにより政治学が役に立つ、ということを伝えたいのだ」(「はじめに」より)
【目次より】
はじめに
序章 大前提――力を抜いて自分を守る
第1章 言うことを聞く/聞かせるということ――権力・合意・自治
第2章 どうして「話し合い」などするのか――議論・中立・多数決
第3章 仲間をつくるということ――対立・支持・連帯
第4章 平等をめぐるモヤモヤ
第5章 政治は君たちの役に立つ
<「民主主義って何?」にスパッと答えられるか…政治学者が「多数決と民主主義は関係がない」と言い切るワケ・「合意してないのに合意したことになってしまう」多数決のマジック>・2024/02/29・PRESIDENT Online・岡田 憲治・政治学者
https://president.jp/articles/-/78719
<日経社説:「民主主義再興へ地道な努力を」>・3月21日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK203AL0Q4A320C2000000/