＜原油に新リスク…イラン大統領死去より深刻なサウジアラビア王位継承問題、皇太子の訪日ドタキャンの裏に権力闘争か＞
サウジアラビア王位継承問題､どのような決着に？？？
サウジアラビア、米国との外交は変化するのか、イスラエル問題、サウジアラビアの今後の対応は？？？
＜原油に新リスク…イラン大統領死去より深刻なサウジアラビア王位継承問題、皇太子の訪日ドタキャンの裏に権力闘争か＞
イランのライシ大統領がヘリコプターで墜落死した。イスラエル・ハマス戦争のさなか、最高指導者ハメネイ氏の後継者問題は新たな中東リスクになりかねないとして警戒感が高まっている。
だが、原油市場への影響では限定的と見られ、むしろサウジアラビアの王位継承をめぐり混乱が生じることが大きな懸念材料だ。
ムハンマド皇太子の訪日キャンセルは国王の「健康状況」が理由とされたが、権力闘争の激化を警戒して訪日どころではなかった、というのが真相ではなかろうか。（JBpress）
2024.5.24・（藤 和彦：経済産業研究所コンサルティング・フェロー）
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81157
＜Gemin＞
サウジアラビア王位継承問題：2024年5月最新情報
サウジアラビアの王位継承問題は、中東の政治情勢に大きな影響を与える重要な問題です。近年、この問題はますます複雑化しており、その行方は世界中の注目を集めています。
現在の状況
現国王サルマン・ビン・アブドルアズィーズ・アル・サウードは76歳と高齢であり、彼の後継者選びが焦点となっています。王位継承順位は明確に定められておらず、国王が最終的に決定することになっています。しかし、王室内部の権力闘争が激化しており、誰が次の国王になるのかを予測することは困難です。
有力候補
王位継承の有力候補としては、以下の3名が挙げられます。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子（MbS）: 現国王の第7子であり、国防大臣兼副首相を務める。強権的なリーダーシップで知られており、国内外の注目を集めている。
アフマド・ビン・アブドルアズィーズ王子: 現国王の第13子であり、内務大臣を務める。MbSとは対立関係にあるとされる。
ムクリン・ビン・アブドルアズィーズ王子: 現国王の第25子であり、王室評議会議長を務める。穏健派として知られている。
権力闘争
MbSは皇太子として絶大な権力を握っていますが、王室内部の反発も根強いです。2017年には、MbSの命令で叔父にあたるムハンマド・ビン・ナーイフ前皇太子が拘束されるなど、権力闘争が激化しています。
今後の展望
サウジアラビアの王位継承問題は、今後どのような展開を見せるのか、世界中の注目を集めています。MbSがこのまま王位継承をスムーズに進めることができるのか、それとも王室内部の対立が激化し、内戦に発展するのか、予断を許さない状況です。