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「ヤマトタケルの日本史・女になった英雄たち」

* ヤマトタケルの日本史・女になった英雄たち (井上 章一 (著))
日本を代表する建国伝説の英雄、ヤマトタケル。美貌の皇子は、女をよそおい、敵を殺めたと記紀は伝える。やがて英雄譚は、スサノオの聖剣伝説、源義経の千人斬り、熱田神の楊貴妃転生説、八犬伝の復讐劇へ。千年にわたり変奏する「女になった英雄たち」の物語を、私たちは愛し、語り継いできた。その精神は、帝国軍人の女装劇、現代の多様な性にも至るという。なぜ日本の勇者は、美しき暗殺者なのか? 著者が少年時代から抱いてきた憧憬に出発し、日本史の英雄たちを自在に訪ね、性の日本文化史を描き出す。古今の文献をふまえ麗筆をふるい、日本人の夢や願望、民族感情のありかを明らかにする。

<「日本が異性装を嫌悪する度合いを強めたのは、欧米にならったせい」古代の英雄・ヤマトタケルの“女装”はどう語り継がれてきたのか>
小島毅が『ヤマトタケルの日本史 女になった英雄たち』(井上章一 著)を読む
小島 毅・ 週刊文春 2024年4月11日号・https://bunshun.jp/articles/-/70050

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