<「出生前診断」は本当に人を幸せにするのか…「90%の妊婦が中絶を選択」という現実に対する、小児外科医の「考え」>
* ドキュメント 奇跡の子:トリソミーの子を授かった夫婦の決断 (新潮新書・松永 正訓 (著))
「生まれてすぐ命が果てるかもしれません」――夫婦が授かった子は18トリソミーだった。染色体に異常があるため、脳から肺・消化器まで全身に先天性疾患を抱える。2019年1月9日、希(まれ)ちゃん誕生。国内最高の医師とスタッフ総がかりでも次々に起こる緊急事態と生命の危機、そのたび迫られる決断……。だが夫婦は揺らがなかった。「できる限りのことをしてあげたい」。ある家族の軌跡と、予想もしなかった「未来」。
<「出生前診断」は本当に人を幸せにするのか…「90%の妊婦が中絶を選択」という現実に対する、小児外科医の「考え」>
赤ちゃんが生まれる前にわかること
いま一冊のノンフィクション書籍が大きな話題となっている。本のタイトルは『ドキュメント 奇跡の子 トリソミーの子を授かった夫婦の決断』(新潮新書)。著者の松永正訓氏は現在、小児科クリニックを開業している医師だが、かつては千葉大病院で小児外科医として多くの手術を執刀するかたわら、小児がんと遺伝子の研究を重ねて多数の論文も発表してきた。多くのノンフィクション書籍を著してきた作家でもある。
なぜこの本を書いたのか、どのように取材したのか、舞台裏を聞いた。
2024.04.06 ・https://gendai.media/articles/-/127198