2023年10月のハマスによる攻撃は、これまでとはまったく異なる衝撃を与えた。同年12月時点で少なくとも1200名が犠牲となり、240名が人質となった。特に兵士だけでなく、子どもや高齢者も含め多くの民間人が対象となったことに、イスラエル国民は相当な心理的ダメージを受けた。イスラエル国民が子どもの頃から教え込まれてきた「ホロコースト」の集団としての記憶が呼び起こされた。
＊ なぜガザは戦場になるのか – イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 – (ワニブックスPLUS新書・高橋 和夫 (著)）
激化するイスラエルのガザ地区への攻撃。
発端となったハマスからの攻撃は、なぜ10月7日だったのか――
長年中東研究を行ってきた著者が、これまでの歴史と最新情報から、
こうした事態に陥った原因を解説します。
・そもそもハマスとは何者なのか
・主要メディアではほぼ紹介されないパレスチナの「本当の地図」
・ハマスを育ててきた国はイランなのか、イスラエルなのか
・イスラエル建国の歴史
・反イスラエルでも一枚岩にならないイスラム教国家
・アメリカが解決のカギを握り続けている理由
・ガザの状況を中国、ロシアはどう見ているのか
・本当は日本だからこそできること
＜ユダヤ人の「ホロコースト」の記憶を呼び覚ました2023年10月のハマスの奇襲。中東最強の軍隊を持つイスラエルの“安全神話”はなぜ崩れたのか？＞・2024.03.12
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