私にはイスラエルのガザ攻撃、ここまで国際世論で非難される理由がよくわからない。
テロはあってはならない、それが世界の合い言葉ではないのか???
<「反ユダヤ主義の亡霊」の存在証明>
パレスチナ自治区ガザを2007年以来実効支配してきたイスラム過激テロ組織「ハマス」が10月7日、イスラエルに侵入して1300人余りのユダヤ人を虐殺して以来、不思議なことだが、ハマスのテロに抗議する反ハマス運動が広がるというより、反ユダヤ主義が拡散している。ハマスのテロの犠牲者のユダヤ人がその後、世界各地で反ユダヤ主義的言動に直面しているのだ。このコラム欄でも加害者と被害者の逆転現象については報告済みだが、被害者のユダヤ人が世界各地でバッシングを受けている。
2023.11.21・長谷川 良・https://agora-web.jp/archives/231120224457.html
<ガザ紛争は米国のZ世代にどのような衝撃を与えたか>
米バード大教授でウォールストリート・ジャーナル紙コラムニストのミードが、11月20日付け同紙に‘Gaza Is Gen Z’s First Real War’(ガザ戦争はZ世代にとり初めての戦争)と題する論説を書いている。要旨は次の通り。
ガザについてのニュースが若い世代に大きな影響を与えている一つの理由は、彼らは平和が当たり前の時代に育ったからであり、ガザの戦争が若い米国人達にイスラエル・パレスチナ紛争を教えただけでなく、戦争というものを教えたからだ。
第2次世界大戦後、米国人は安定した、少なくとも相対的に平和な世界秩序を作り上げることに全力を尽くし、それを守るためにいくつかの小さな戦争を戦ってきた。この秩序は、過去の世界大戦の規模での世界戦争の勃発を抑止して来たが、同時に何世代もの米国人が(戦争に対する)非現実的な世界観を持って育つことになった。つまり、若い世代にとり、戦争は過去の遺物となってしまった。
しかし、米国が主導する世界秩序は、海外で攻撃に晒されている。その結果、世界を戦争状態に陥れる無法と暴力が徐々に、時には突然に復活している。
12月13日・岡崎研究所・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/32332
<「反ユダヤ黙認」追及され学長辞任 揺れる米大学 「現代の赤狩り」指摘も>・2023/12/21 ・https://www.sankei.com/article/20231221-RG7TPKSMSVJCRGIQPYZGNRPWMQ/
<日本人が知るべき「反ユダヤ主義」拡散の深い背景・情勢は複雑だが、無知であるリスクは非常に大きい>・2023/11/03
安部 雅延 : 国際ジャーナリスト(フランス在住)
https://toyokeizai.net/articles/-/712624?display=b