善意の延命治療が悲惨な結果を招く。高齢者の場合は救急車を呼ばない方がよい事も。在宅で看取った感者はほぼ例外なく「穏やかな死」を迎えた。下顎呼吸は臨終を告げる重要なシグナル。外務省医務官時代に驚いた海外の死生観。死に目に会うことを重視する弊害。医者たちが「がんで死にたい」と思うのはなぜ。あなたも突然迫られる「尊厳死」究極の選択。自宅での看取りは決して難しくないetc.平穏な死を迎えるには、何をどう準備すればよいのか?
* 人はどう死ぬのか (講談社現代新書・久坂部 羊 (著))
誰にも訪れる「死」。しかし、実際にどのようにして死んでいくのかを知っている人は少ない。人がどのような末期を知らないと、虐待に等しい終末期医療に苦しみ、悲惨な死を迎えることになりかねない。肉親が迎えたとき、そして自ら死を覚悟したとき、どのような死に方を選べばいいのか。在宅診療医として数々の死を看取った、作家の久坂部羊氏が、人がどのような死を迎えるのかをリアルに描き、安らかな死を迎えるために、私たちが知っておくべきことを解説する。その日に備えて、読んでおきたい「死の教科書」
はじめに
第一章 死の実際を見る、心にゆとりを持って
第二章 さまざまな死のパターン
第三章 海外の「死」見聞録
第四章 死の恐怖とは何か
第五章 死に目に会うことの意味
第六章 不愉快な事実は伝えないメディア
第七章 がんに関する世間の誤解
第八章 安楽死と尊厳死の是々非々
第九章 上手な最期を迎えるには