世界の三大漁場の一つを経済水域内に持ちながら年々漁獲量を減らし、後継者不足の問題や近隣諸国の海洋進出も相まって、衰退著しい日本の水産業。この凋落の原因を水産資源管理政策に見出し、客観的なデータから国際標準との差異を指摘、さらに水産資源取引の現場の知見をふまえて解決策を探っていく。
* 日本の水産資源管理:漁業衰退の真因と復活への道を探る(片野 歩 (著), 阪口 功 (著))
持続的な資源管理の実現に向けて
かつて漁業大国といわれた日本は、いまやその漁獲量が60年前と同水準にまで後退した。一方、世界では漁業は儲かる成長産業として躍進が続く。
本書は今日のわが国の水産業に必要なことは科学的根拠に基づく資源管理の推進と幅広い情報の開示だと考え、漁業法の70年ぶりの改正を契機に
再び漁業が勢いを取り戻すための方策を提示する。
▼衰退する日本の水産業の実態を探る!
▼客観的なデータから水産資源管理政策のいびつさを指摘。
▼漁業だけでなく養殖や加工・流通業の問題点にも言及。
<日本を「漁業大国」と思っている人が時代遅れな訳・魚の値段がどんどん高くなる2つの理由を解説>
サンマやサバなどの不漁が報じられるのを目にして、「日本は漁業大国のはずなのになぜ?」と疑問を抱く人は少なくありません。しかし、日本の漁業が世界と比較して優位に立っていた時代はすでに過去のものになりました。・・・2023/05/03・片野 歩 : 水産会社社員・https://toyokeizai.net/articles/-/669337
<日本の漁業・養殖業が過去最低記録を更新した理由>
2022年度の漁業・養殖業の生産統計が発表されました。漁業と養殖の合計数量が1956年に現行調査を開始して以来、初めて400万トンを下回り、過去最低記録を更新しました。
6月19日・片野 歩 (水産会社社員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/30584