<ハーバード大入試制度にも影響、米国社会で発言力強める「中国系アメリカ人」・「アジア系への差別は許さない」従来の華僑とは一味違う政治意識>
「アファーマティブ・アクション」制度に対する違憲判決、単に保守対リベラル、米国の分断と捉えるだけでは済まない、複雑な背景。
それは米国における中国人移民の増大、そして彼らの政治的影響力の拡大。
日本人と異なり、中国人は海外でも政治活動等、極めて活発、そのことに留意しなければならない。
<ハーバード大入試制度にも影響、米国社会で発言力強める「中国系アメリカ人」・「アジア系への差別は許さない」従来の華僑とは一味違う政治意識>
米国ワシントンの連邦最高裁判所は6月29日、米ハーバード大学が入試選抜で人種による優遇措置を講じる「アファーマティブ・アクション」制度を採用しているのは「違憲」だとする判断を下した。
今回の訴訟でハーバード大学を訴えたのは、アジア系アメリカ人の学生団体「公平な入学者選抜を求める学生たち」(SFFA)で、「ハーバード大学の入試でアジア系が差別され、本来より合格者が抑えられている」として、同時にノースカロライナ大学をも訴えていた。SFFAの主張では、大学側の不当な「人種バランス調整」によって、黒人やヒスパニック系の合格率が高まる分、アジア系の合格率が低くなっているのは「アジア系への差別だ」とした。・・・2023.7.9・譚 璐美:作家
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75936