対話型サービスChatGPTは驚きをもって迎えられ、IT企業間で類似サービスをめぐる激しい開発競争が起こりつつある。それらを支える大規模言語モデルとはどのような仕組みなのか。何が可能となり、どんな影響が考えられるのか。人の言語獲得の謎も解き明かすのか。新たな知能の正負両面をみつめ、今後の付き合い方を考える。
* 大規模言語モデルは新たな知能か――ChatGPTが変えた世界 (岩波科学ライブラリー・岡野原 大輔 (著))
■目次
序章 チャットGPTがもたらした衝撃
1 大規模言語モデルはどんなことを可能にするだろうか
2 巨大なリスクと課題
3 機械はなぜ人のように話せないのか
4 シャノンの情報理論から大規模言語モデル登場前夜まで
5 大規模言語モデルの登場
6 大規模言語モデルはどのように動いているのか
終章 人は人以外の知能とどのように付き合うのか
<ChatGPTを使う前に知っておくべき「何を学習しているか」>
万能の人工知能と称賛するような記事も度々見かける対話型AIサービス「ChatGPT」は、2022年11月30日にOpenAI社から発表されてからまだ8カ月だ。サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、今年4以降、日本をはじめフランス、英国、ドイツ、欧州連合(EU)、インド、韓国などを次々と訪問し、各国の首脳と面会して自社の技術をアピールするとともに、各国で議論されているAIを規制しようとする動きを牽制している。・・・・
AIは食べたものによって決まる
2023年6月23日・山崎文明 (情報安全保障研究所首席研究員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/30628