* 生物の科学 遺伝 2022年11月発行号(Vol.76‐No.6): 藻類バイオ:微細藻類の魅力と実力 ―バイオリファイナリーによるSDGsへの挑戦(公益財団法人遺伝学普及会 (著, 編集))
特集 藻類バイオ:微細藻類の魅力と実力 ―バイオリファイナリーによるSDGsへの挑戦
微細藻類は光合成を行う下等な生物群であるが、太古から地球の環境を激変させてきた重要な存在であり、また2030年のパリ協定目標が目前に迫るなか、CO2削減や環境エネルギー問題など地球環境の保全に利用できるのではないかと近年注目を集めている。
本特集では、藻類によるバイオマス生産を創出・制御・利用する総合的なバイオテクノロジーであり、バイオリファイナリーへの新たな挑戦でもある藻類バイオのエッセンスを紹介する。
「低CO2と低環境負荷を実現する微細藻バイオリファイナリーの創出」という視点で微細藻類3,000株のライブラリーの選抜から始めて、有用物質生産とバイオ燃料生産を統合し、私たちの生活を豊かにすることに貢献すると期待の藻類バイオ、その研究の歴史から最前線の取り組み、今後の展望なども解説する。
<海藻は地球最大の「未開発資源」、食料・プラスチック代替品・エネルギーに>
海藻は、世界が直面する環境問題の多くを解決できる可能性を秘めている。第1人者として知られる専門家はそう話す。
ヴァンサン・ドゥミアゼルは、新著『The Seaweed Revolution: How Seaweed Has Shaped Our Past and Can Save Our Future(海藻革命:海藻はどのようにして歴史を形づくり、未来を救うのか)』のなかで、海藻はいまだ有効活用されていない食料資源であるばかりか、肥料や、汚染物質のプラスチックに取って代わる可能性すらあると述べている。
2023.05.17・Jamie Hailstone・https://forbesjapan.com/articles/detail/63158
<「水中点描」コンブ養殖で地球温暖化防止…横浜市金沢区沖>
https://www.yomiuri.co.jp/stream/1/21310/1/
<世界最大規模の微細藻類生産設備「C4」で実証を本格開始、排気ガス中のCO2を活用>
ちとせ研究所は2023年4月25日、世界最大規模となる微細藻類生産設備「CHITOSE Carbon Capture Central(以下、C4)」での実証を本格的に開始したと発表した。これに伴い同月4日にマレーシアのサラワク州で生産設備の開所式を行った。・4/26・MONOist・https://news.yahoo.co.jp/articles/dfa60c4c959fc9be753e15b3b15deb0cf48eab3f