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「プリズン・ドクター」

本書によると2022年現在、矯正医官は291人いるという。一見多いような印象もあるが、日本の医師全体からみると0.1%に満たないという。
その任務は刑務所や拘置所、少年院に収容されている者の診察にあたる仕事である。認知度が低く、矯正施設を担当する医師は欠員が多く、管轄する法務省は人材確保に苦労しているという。

* プリズン・ドクター (新潮新書・おおたわ 史絵 (著))
母親が望む父親と同じ道に進んだ女性医師は、刑務所のお医者さんになって「天職」を見出した。〈文身〉〈傷痕〉〈玉入れ〉など、受刑者カルテには独特の項目はあるけれど、そこには切実に治療を必要とする人たちがおり、純粋に医療と向き合える環境があったからだ。薬物依存症だった母との関係に思いを馳せ、医師人生を振り返りつつ、受刑者たちの健康と矯正教育の改善のために奮闘する日々を綴ったエッセイ集。

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