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人間が生まれつき不平等なのは避けようがない

* 平等バカ-原則平等に縛られる日本社会の異常を問う- (扶桑社新書・池田 清彦 (著))
新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり大混乱が起きた。同じ高齢者でも具体的に誰から打つのかに頭を無駄に悩ませ、接種態勢を整えるのに時間を要する自治体が続出したからだ。また、かつて東日本大震災の被災地支援で毛布を用意したにもかかわらず、避難所のすべての人に届かないからと配布を取りやめたことがあったそうだ。いずれも平等にこだわるあまり、非合理極まりない事態に陥っていたのである。
こうした事例を挙げるまでもなく、社会を見回すと平等に拘泥するあまり非効率なことが起きる事例が蔓延している。拡大し続ける経済格差、公平ではない消費税、「多様性」を謳いながら平等に縛られる学校教育の現場はどうか?
恣意的に「平等」を使って国民を騙す行政は大問題だが、国民の側にも「平等が何より大事」という思い込みがあるのではないか?
日本を覆う「平等が正義」という空気の本質をあぶりだす一冊。

<だから頭が良くても悪くても生きづらい…日本社会がうまくいかない根本原因は「平等バカ」にある・人間が生まれつき不平等なのは避けようがない>
日本の社会はなぜ生きづらいのか。生物学者の池田清彦さんは「アリと同じように、人間も本来不平等で理不尽な生き物だ。それを型にはまった一流に育てようとする『平等バカ』の教育こそ、日本が生きづらい社会になる原因ではないか」という――。・2022/10/21 ・PRESIDENT Online・池田 清彦・https://president.jp/articles/-/62485

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