<毎日社説:「内密出産で国指針 実態に即した改善さらに」>
「赤ちゃんポスト」そのものに私は懐疑的。
* 赤ちゃんポストの真実(森本 修代 (著))
やむなき事情で育てられない赤ちゃんを病院が匿名で預かる。その後、特別養子縁組を目指す。2007年に慈恵病院が開設したのが「赤ちゃんポスト」である。「命を救う」という理念のもと10年以上運用されてきたが、同病院に続く施設は現れない。法整備も進まない。内情を知ると一筋縄ではいかないことがわかる。
2019年3月までに預けられた144人中、病院が想定した早期新生児は76人。残りの約半数が、ある程度育った赤ちゃんだった。開設第一号は3歳児だ。障害児や外国人の赤ちゃんもいる。いずれも出産状況が分からないため医療者の負担も大きい。
大手メディアが美談として報じる一方で、こぼれ落ちた事実がある。ポストに預けるため熊本入りする妊婦がいる。育った子は「出自を知る権利」を持ち合わせていない。ドイツでは、ポストが乳児遺棄の減少に寄与していないという報告書も出された。
「匿名」という壁をこえ、地元記者が細い糸をたどるようにポストに預けた母、預けられた子を訪ねた。また数多くの医療・福祉関係者や熊本市長や県知事にもあたった。賛否ではなく、赤ちゃんポストが照射する「真実」をひたすら拾い集めたルポルタージュ。
<毎日社説:「内密出産で国指針 実態に即した改善さらに」>・ 2022/10/8
https://mainichi.jp/articles/20221008/ddm/005/070/133000c
<朝日社説:「内密出産 残る課題さらに議論を」>・10月10日
https://www.asahi.com/articles/DA3S15440796.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<日経社説:「内密出産が映す母子の苦境」>・10月22日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK209G40Q2A021C2000000/
<産経主張:「内密出産 母子を支える指針徹底を」>・2022/10/23
https://www.sankei.com/article/20221023-6RZ6W35UTVJ3NIXUT5GOAFV67I/