面白家電サンコー、大躍進の秘密
本書は、秋葉原を拠点とするアイデア商品の販売元として知られているサンコーの社長・山光博康が、大ヒット商品や大失敗商品の開発・販売エピソードを通して、混迷の時代を生き抜くための独自の経営哲学について語った一冊。
* スキを突く経営 面白家電のサンコーはなぜウケるのか (インターナショナル新書・山光 博康 (著))
サンコーが販売するのは、PC周辺機器やアイデアグッズ、面白家電の数々だ。その一例を挙げると、仰向けに寝転がった姿勢のままノートPCを操作できる「ゴロ寝deスク」、USBポートから電源をとる「USBあったか手袋」、自動カップ麺メーカー「まかせ亭」、首元を冷却して暑さを緩和する「ネッククーラー」といった、ネーミングからしてユニークなものばかり。しかも、新商品を毎週2、3点ずつ発売し続けており、その膨大なアイテム数にも驚かされる。近年は、これらのユニークな商品に加え「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」をはじめとする単身世帯向けの”おひとりさま家電”がウケて、その業績を急激に伸ばし、内外からの注目を集めている。
一見するとネタ商品としか思えないような奇抜な商品が、なぜ消費者の心を捉えているのか。なぜ、斬新な商品ばかりなのか。いかにして大量のアイデアを生み出し続けられるのか。サンコー創業の経緯や、失敗エピソード、商品作りなどを通して、同社独自の経営理念とヒットの秘密を語る。