* くじ引き民主主義 政治にイノヴェーションを起こす (光文社新書・吉田 徹 (著))
傷ついた民主主義をアップデートする希望の書!
民主主義=選挙とは限らない。そして、選挙による「代表制民主主義」は、政策実現までの「時間的制約」、有権者と議員との「格差」といった欠点をもつ。21世紀に入って、世界中の市民が自国の政治家や政党を信頼しなくなってきている今、先進国の政治不信は過去最高の水準に達しているといっていい。選挙によらない民主主義の形態を歴史的に振り返りつつ「くじ引き」の可能性を示す。
<話題の「くじ引き民主主義」あなたは賛成?反対?>
近年、衆参問わず、国会議員選挙の投票率は、5割前後まで落ち込んでいる。事情は欧米先進国でも同様であり、その結果、選挙で選ばれたはずの国会が民意を反映していないとして、日本を含む多くの先進国では、代議制民主主義への不信が高まっている。つまり、現在の選挙制度は、私たちの代表をうまく選べているのだろうか、という疑問だ。
そうした問題意識への一つの回答として、最近話題になるのが「くじ引き民主主義(ロトクラシー)」である。2022年8月19日・ 島澤 諭 (関東学院大学経済学部教授)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/27644