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爆笑問題・太田氏を統一教会「擁護派」と糾弾する日本人に、既視感しかない理由

<爆笑問題・太田氏を統一教会「擁護派」と糾弾する日本人に、既視感しかない理由>
いわゆる世間から統一教会「擁護派」と糾弾されているのは、太田氏のほか、三浦瑠麗氏・古市憲寿氏・橋下徹氏・杉村太蔵氏。
しかし、彼らは、決して統一教会を擁護しているわけではない、彼らが注意を促しているのは、ただ感情的に批判する多くのマスコミやテレビ局等をたしなめているだけだ。そして自民党政治家に対する、これもあまりにも感情的な批判、まさに統一教会をオーム真理教のような明白な反社会的団体と同一視しての指摘、まして関連団体であれば,それをいとう両断で反社会的団体して差別して良いのであろうか。
あえて言えば,私は信者ではないが,統一教会に関連する病院にいつもお世話になっている,しかし、今のマスコミの論調だとこの病院も反社会的団体(法人)となってしまうのだ。
 
窪田順生氏の意見、まさしく正論、著作権の問題があるかもしれませんがお許しを,かなりの長文をそのまま引用させてもらいます。
 
「今のシビアな現実を踏まえると、今の旧統一教会への厳しい批判は抜本的な問題解決につながらず、むしろ事態を悪化させる恐れもあると危惧をしている。
 つまり、法整備などはされず、単に教団や信者個人への社会的憎悪を募らせるだけになってしまうのだ。そうなると、熱心な信者ほど「迫害を受けた」と社会を憎悪する。教団の集金行為も「地下」に潜り、実態がわからなくなってしまう恐れもある。
 繰り返しになるが、「だから旧統一教会を叩くな」などと言っているわけではない。批判は大いにすべきだし、今のように、被害者救済にあたる弁護士らの指摘に耳を傾けて、メディアも粘り強くこの問題を追いかけてもらうことも必要だ。
 ただ、感情的に批判をしているだけでは、ワイドショーネタとして消費されるだけで、何も生まれないと言いたいのだ。
 歴史を振り返れば、宗教というのは、社会からの批判を「弾圧」として受け取って、さらに信仰を強めることに利用する側面もある。キリスト教のように、弾圧から「カリスマ」が生まれることもある。感情的なバッシングが旧統一教会の力を強めてしまう恐れもあるのだ。
「カルトを滅ぼす」というのは一見、誰も反対できないような素晴らしいスローガンだが、実際にそれを実行に移すには、この国には問題が山ほどある。いきなりフランスのようなことをやろうとしても、上滑りするのがオチだ。
 まずは地に足のついた、高額献金を強いられた人を救済する仕組みや、親の信仰に悩む宗教二世を保護して、成長を支えるような国のサポートなどを整備することが急務だろう。戦争と同じで、憎い相手をののしることは気持ちいいが、それだけでは物事は何も解決できないのだ。」
 
<爆笑問題・太田氏を統一教会「擁護派」と糾弾する日本人に、既視感しかない理由>
2022.8.25・窪田順生:ノンフィクションライター
https://diamond.jp/articles/-/308533

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