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経済の常識 VS 政策の非常識・インドは中国より発展しないのはなぜか

<経済の常識 VS 政策の非常識・インドは中国より発展しないのはなぜか>
中国には民族問題が存在する。しかし、中国人の宗教上の身分差別は存在しない。もちろん、特定の宗教に対する偏見や差別、弾圧は存在するのではあるが。
一方、インド、宗教上の厳しい身分差別があからさま、これが経済発展の極めて大きな障害???

* インド残酷物語 世界一たくましい民 (集英社新書・池亀 彩 (著))
格差上等、差別当然、腐敗横行のインド社会で、人々は誇り高きレジリエンス=たくましさとともに、驚くべき強さを身につけていた――。過酷な“今”を生きぬくヒントがここに。
世界有数の大国として驀進するインド。
その13億人のなかにひそむ、声なき声。残酷なカースト制度や理不尽な変化にひるまず生きる民の強さに、現地で長年研究を続けた気鋭の社会人類学者が迫る!
日本にとって親しみやすい国になったとはいえ、インドに関する著作物は実はあまり多くない。
また、そのテーマは宗教や食文化、芸術などのエキゾチシズムに偏る傾向にあり、近年ではその経済成長にのみ焦点を当てたものが目立つ。
本書は、カーストがもたらす残酷性から目をそらさず、市井の人々の声をすくいあげ、知られざる営みを綴った貴重な記録である。徹底したリアリティにこだわりつつ、学術的な解説も付した、インドの真の姿を伝える一冊といえる。この未曾有のコロナ禍において、過酷な状況におけるレジリエンスの重要性があらためて見直されている。超格差社会にあるインドの人々の生き様こそが、“新しい強さ”を持って生きぬかなければならない現代への示唆となるはず。
 
<経済の常識 VS 政策の非常識・インドは中国より発展しないのはなぜか>
2022年6月19日・原田 泰 (名古屋商科大学ビジネススクール教授)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/26993

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