MENU

読売社説:「連合決起集会 働く人の生活改善が基本だ」

* 労働組合とは何か (岩波新書・木下 武男 (著))
日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いの原因は、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。

<読売社説:「連合決起集会 働く人の生活改善が基本だ」>
 コロナ禍が続く中、働く人の待遇改善を図る労働組合の役割は大きい。中央組織である連合は、雇用と生活の安定に地道に取り組むべきだ。
 連合が来月の参院選に向けた総決起集会を開き、55人の推薦候補者の必勝を期すことを確認した。芳野友子会長は「働く仲間の暮らしを守るために汗を流す政治家を、一人でも多く国政の場に送り込むことが重要だ」と訴えた。・・・
 連合の組合員調査によると、2016年の旧民進党支持は39%だったが、19年は立民と国民を合わせて35%だった。一方、自民党支持は17%から21%に増えた。政府が経済界に賃上げを求める「官製春闘」の影響もあるのだろう。
 働く人にとって、より良い雇用や職場環境を実現するのが、連合に課せられた本来の責務だ。非正規を含めて働く人の声を丁寧に吸い上げ、長時間労働の解消や非正規の処遇改善、職業訓練の充実などに努める必要がある。
 そうした活動を企業の生産性の向上につなげたい。2022/06/02
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220601-OYT1T50258/

  • URLをコピーしました!
目次