<毎日社説:「文楽座命名150年 時代超え魅力引き継ごう」>
社説で思い出したかのごとく主張、それでは全く意味はない,毎日新聞社殿。
文楽のような伝統芸能、テレビでどれだけライブ番組等々、残念ながら皆無ではありませんか。それで「時代超え魅力引き継ごう」何か空々しいのです。
* 文楽へようこそ (桐竹 勘十郎 (著), 吉田 玉女 (著))
文楽は、太夫、三味線、人形遣いが三位一体となって創られる舞台です。伝統芸能だから難しいと敬遠することはありません、とくに、まるで命が宿ったかのような人形の表現力には初心者でも自然と引き込まれていくことでしょう。
これは、その人形を遣う、桐竹勘十郎さんと吉田玉女さんという、良きライバルであり友人でもある人気のお二人が案内する今までにない文楽本です。
そのほか、太夫の豊竹呂勢大夫さん、三味線の鶴澤燕三さんといういまもっとも注目される技芸員のインタビューや、鶴澤清志郎さん(三味線)、吉田一輔さん(人形遣い)が案内する文楽ゆかりの土地案内、豊竹咲寿大夫さん(太夫)作の舞台裏コミックまで、まさに文楽初心者から文楽ファンも納得する、贅沢な内容。
また、文楽に関するニュースとして、玉女さんが2015年に二代目吉田玉男を襲名することが発表され、人間国宝で最長老の竹本住大夫さんが2014年春に引退することが話題となっています。これを機会に何かと注目されている文楽の世界をのぞいてみませんか。
<毎日社説:「文楽座命名150年 時代超え魅力引き継ごう」>
人形浄瑠璃を上演する芝居小屋が、大阪に「文楽座」の看板を掲げて150年となった。座主だった植村文楽軒の名にちなむ。
太夫の語り、三味線、人形による芝居が一体となった人形浄瑠璃は、やがて「文楽」と呼ばれるようになった。・・・・
古い大阪の言葉で語られる芸は、喜怒哀楽を豊かに表現する。人形の生きているような仕草や表情、三味線が音色で情景や心情を弾き分ける技も大きな魅力だ。
初めはとっつきにくいかもしれないが、字幕表示など、理解を助ける工夫も凝らされている。
08年には、能楽、歌舞伎と共に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録された。文楽を生んだ国で「食わず嫌い」はもったいない。
課題は若いファンの育成だ。歌舞伎や能楽は、人気漫画の舞台化で観客の開拓に取り組んでいる。
文楽も、人形遣いの若手技芸員が、通常にはない配役でベテランと共に舞台に立つ公演を企画し、クラウドファンディングも実施するなど魅力の発信に努めている。
人類共有の宝を途絶えさせてはならない。地道な取り組みを応援し、次代へつなげていきたい。2022/5/23
https://mainichi.jp/articles/20220523/ddm/005/070/007000c