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集中力が「金魚レベル」になるスマホ漬けの脅威

* 子どものデジタル脳 完全回復プログラム(ヴィクトリア・L・ダンクリー (著), 川島隆太 (監修), 鹿田昌美 (翻訳))
◆子どもの発達障害やうつ病、双極性障害が「爆発的に」増えている
私は米国で子どもを中心にみる精神科医だ。精神疾患と診断される子どもが、気がかりなほど増えていると感じる。双極性障害は比較的まれな疾患であり、遺伝的要因も大きく関わるはずが、この10年でなんと「40倍も」診断数が増えた。ADHDやASDなどの発達障害、チック症も同様に増えている。
これら疾患の共通項は「脳の発達バランスが悪い(統合されていない)こと」だ。とくに前頭前野の発達が未熟なため、年齢に応じた学力が身につかず、感情のコントロールがむずかしく、人間関係もうまく築くことができない。
新たに生まれた子どもの厄介な問題の原因が、「デジタルスクリーン」だとしたら……?
子どもたちの臨床により、この仮説が正しいと確信を得た私は、デジタルにより深刻なダメージを受けた脳を修復する「リセットプログラム」をつくり、「お金も、薬も使わず」数百人の子どもたちの脳を回復させてきた。さらにリセットで「スクリーンから解放された脳」がその後どんなふうに健康的に成長していくかも観察してきた。
子どもの現在と未来を幸せにできるのは、あなたの「ほんの少しの決断」だけだ。

<集中力が「金魚レベル」になるスマホ漬けの脅威・10年間の調査で見えた子どもの脳への影響とは>・2022/05/12・川島 隆太 : 東北大学加齢医学研究所 所長
https://toyokeizai.net/articles/-/587902

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