<読売社説:「量子技術戦略 実用化に向けて巻き返し図れ」>
* 図解入門 よくわかる最新量子技術の基本と仕組み(若狭直道 (著) )
量子技術は、コンピューター、通信、医療、発電など様々な分野で急速な実業化と産業化が進む未来社会の基盤を作る技術です。特に量子コンピューターは、AIやセキュリティを大きく変えることになると期待されています。本書は、量子コンピューター、次世代ディスプレイ、高効率太陽電池、高性能電子顕微鏡、スピントロニクス技術など、量子力学の基礎から応用開発の最前線まで解説した入門書です。量子科学技術の現状と未来を展望できます!
<読売社説:「量子技術戦略 実用化に向けて巻き返し図れ」>
スーパーコンピューターをはるかに上回る性能を持つ量子コンピューターなどの量子技術が世界的に注目されている。日本は開発競争で、これ以上後れをとってはならない。
政府が量子技術に関する新たな国家戦略をまとめた。東北大や沖縄科学技術大学院大学など4か所に拠点を設け、今年度中に国産の量子コンピューター初号機を整備することを目標に掲げた。
将来的には金融や医療、運輸などの幅広い分野で活用し、2030年の利用者を1000万人に増やすとしている。まずは研究に携わる人材を確保し、自前の技術を蓄積していくことが重要だ。・・・
量子コンピューターは、発展途上段階の技術で、今後、どのような方式が主流になっていくのか見通せない。まだ巻き返すチャンスはあるのではないか。
米国は、巨大企業が豊富な資金力を生かして迅速な研究開発を進めている。中国は、国家的な戦略を掲げ、人工衛星を使った量子通信などに力を注いでいる。
量子技術は、基礎研究が実用化につながるまでの時間が比較的短いとされる。応用範囲も広い。国の研究機関や大学、企業の連携を強化し、世界と競える力を育てていかなければならない。2022/04/22 ・https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220421-OYT1T50340/
<日経社説:「量子技術で存在感示す戦略を」>・4月29日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK2546N0V20C22A4000000/