日本の私立大学の多くは同族経営。それを打破しなければ、日本の私立大学はいつまでたっても世界的に見れば二流三流大学。
* 日本の私立大学はなぜ生き残るのか-人口減少社会と同族経営:1992-2030 (中公選書・ジェレミー・ブレーデン (著), ロジャー・グッドマン (著), 石澤 麻子 (翻訳))
2010年代半ば、日本では、大学の「2018年問題」がさまざまに議論されていた。18歳人口の減少によって、日本の弱小私立大学は次々と経営破綻すると予想されたのだ。しかし、日本の私立大学の数は逆に増えている。なぜなのか。
著者たちは人類学者ならではのフィールドワークとデータの分析によってその謎に迫っていく。導き出されたのは、日本独自の「同族経営」の実態であり、それは私立大学のみならず、日本社会の本質をも炙り出している。他に例をみない私立大学論であり、卓抜な日本社会論ともなっている。 オクスフォード大学教授・苅谷剛彦氏による解説を付す。
<私学ガバナンス、三つ目の会議でようやく着地へ 改革案、大筋了承>・2022年3月18日・https://www.asahi.com/articles/ASQ3K6JTDQ3KUTIL031.html