<読売社説:「福島県の汚染土 最終処分への道筋どう示すか」>
ドラム缶に詰めてコンクリートで固め、遠隔の海の埋め立てに。
沈みそうな沖ノ鳥島、護岸の強化作戦に。
<読売社説:「福島県の汚染土 最終処分への道筋どう示すか」>
東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した汚染土をどう処理するのか。国は処分場の選定や処理方法の確立に向けて、調査や研究を進めねばならない。
福島県内の除染ではぎ取った汚染土を大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設に搬入する作業が、3月末までにほぼ完了した。・・・
国は、放射線量が低い汚染土を土木工事で深い部分に埋めるなどして再利用していく考えだ。放射性物質を熱処理や化学処理で分離する技術も開発されている。
民間企業や研究機関と連携し、引き続き汚染土の処理や再利用の方法を研究してほしい。
土木工事などへの再利用には、安全性への不安から反対する声も根強い。実証実験を重ねて周囲への影響を調べ、安全性を確認したうえで、データを開示することが大切である。
こうした課題を一つ一つ解決するには、早期に作業などの日程を確定させる必要がある。国は、詳細な工程表を策定し、最終処分までの道筋を明確にすべきだ。2022/04/20
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220419-OYT1T50257/