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ウクライナ危機をめぐる日本人の紋切り型の説教に嘆息

<ウクライナ危機をめぐる日本人の紋切り型の説教に嘆息>
指摘の通り、馬鹿馬鹿しい論調が多すぎる。もっと日本としてウクライナ支援、何をすべきか、そして同様の危機が日本に発生したときに備えて,日本は何をしておかねばならないのか,建設的な意見を。

<ウクライナ危機をめぐる日本人の紋切り型の説教に嘆息>
ロシア・ウクライナ戦争の深刻さが増している。そのニュースを見ながら、日本では頓珍漢な議論が横行している。・・・
紋切り型の第一は、「侵略者が来たら降伏しよう」論である。降伏さえすれば、世界の問題は全て解決する、といった話は、全く現実とかけ離れている。ところが日本では、憲法学者の書いた教科書に書いてあるだけでなく、学校教育などにも相当入り込んでいるので、厄介である。・・・
紋切り型の第二は、「世界に問題があるのはアメリカが解決していないからだ」、という極度のアメリカの神格化にもとづく意味不明の糾弾である。プーチンが侵略戦争をしかけるたびに、「防げなかったアメリカが悪い、アメリカは早く問題を解決しろ」、と日本のテレビで叫ぶ評論家が現れるという仕組みは、いかにも不健康である。
紋切り型の第三は、「プーチンにはプーチンの正義がある」論である。タレントの太田光氏のテレビの発言が話題になった。・・・
紋切り型の第四は、「人間には誰でも欠点はある」論である。鈴木宗男議員が、「ウクライナにも責任はある、喧嘩両成敗がよい」といったことを国会で発言して、話題になった。
紋切り型の第五は、「紛争当事者の一方に肩入れしてはいけない、中立が常に一番正しい」という思想である。鳥越俊太郎氏らが、ゼレンスキー大統領の国会演説に反対するために、中立こそが常に絶対善、といった議論を展開して話題になった。・・・
2022.03.23 ・篠田 英朗・https://agora-web.jp/archives/2055685.html
 
<日本で上がる「ウクライナは白旗あげたらいい」の声に戦場ジャーナリストが現地から激怒した理由>・2022/03/13 ・https://dot.asahi.com/aera/2022031100043.html?page=1
 
<「ウクライナは早く降伏するべき」そうした主張は日本の国益を損ねるトンデモ言説である。「国際法」を守ることは、日本の国益を守ることになる>
2022/03/28・PRESIDENT Online・篠田 英朗・東京外国語大学教授
https://president.jp/articles/-/55962

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