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貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ

福祉政策ほど、私たちの生活を根本から左右する政策はない。にもかかわらず、貧困、介護、育児の制度はたいへん複雑で、全体像は迷宮のよう。まして政治で何が争われているか分かりにくい。政府や自治体の政策論議に深く関わりつつ、同時に批判的な視点も貫いてきた福祉政治論の第一人者が、貧困、介護、育児をめぐる生々しい政治に分け入り、そこでの対立点を明らかにしつつ、停滞から脱却する道筋を考える。

* 貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ (朝日選書・宮本 太郎 (著))
「新しい生活困難層」が急増するなか、求められるのは「自立支援」かベーシックインカムか? 老いを支えうる介護保険制度のための選択肢は? 待機児童解消だけが保育改革の目標でよいのか? ベーシックアセットによる福祉国家再生という大きな頂を望みつつ、現実の複雑な地形からそこにたどり着くルートを探索した、類書のない福祉政治論の達成。
■複雑な福祉政治を読み解く――「例外状況の社会民主主義」が「磁力としての新自由主義」に阻まれ、「日常的現実としての保守主義」へ
■「新しい生活困難層」とは誰のことか 日本にいかなる分断関係が生じているか
■介護保険制度や子ども・子育て支援新制度は、市場化に向かうのか
■北欧ももはやそのままモデルにはならない 何が起きているのか
■ベーシックインカムでもベーシックサービスでもなくベーシックアセットを

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