<IPCC報告の論点㊶:CO2濃度は昔はもっと高かった>
過去の地球のCO2、何が原因で増減してきたのか、誰かそれをわかりやすく教えてくれませんか???
* 地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来 (ブルーバックス・横山 祐典 (著))
地球46億年気候大変動の謎に迫る・地球を「生命の星」に変えた大酸化イベントはなぜ起きたのか? ・温室効果ガスは現在のなんと6倍! 白亜紀の超温暖化を引き起こした犯人は? ・1000年以上大気から二酸化炭素を隔離する驚異の熱塩循環とは? ・最短で数年で10℃以上の寒冷化が起きた「意外な理由」 ・「温暖化が進めば、海面が10~60m上昇」最新シミュレーションの中身
<IPCC報告の論点㊶:CO2濃度は昔はもっと高かった>
2021年8月に出たIPCCの報告の要約の図Figure TS.9を見ると、CO2濃度上昇し、過去200万年で最高の水準に達した、としている。こう言うと、まるで未曽有の危険領域に達したかのようだ。
けれども、本文をひっくり返して図Figure 2.3を見ると、昔はもっとCO2濃度が高かったことが分かる。・・・
これを見ると、過去の地球では500ppmや1000ppmになるのは当たり前であり、現在の410ppmや「産業革命前」とされる280ppmというのは、むしろ地球の歴史から見れば極めて低いCO2濃度であることが分かる。
じつは植物の立場からすれば、今の地球は未だ、CO2の飢餓状態だ。
だからこそ、CO2濃度を高めてやると、たいていの植物の生育は良くなる。写真はある実験例で、CO2濃度が高いほど光合成が盛んになって、植物がよく育っている。
2022.02.14 ・杉山 大志・https://agora-web.jp/archives/2055093.html