* ファシズムとロシア(マルレーヌ・ラリュエル (著), 浜 由樹子 (翻訳))
冷戦終結から30余年、欧米主導の一極化した国際秩序への反発から、世界各国で反リベラリズムの潮流が湧き起こっている。そんな中、プーチン・ロシアは、ウクライナへの軍事的干渉、クリミアの併合をはじめ旧ソ連の周辺諸国に対して軍事的圧力をかけるなど強権的な言動をとり続け、国際秩序に揺さぶりをかけている。そのようなロシアの行動は、西側諸国からファシズムと批判されている。本書は、「ファシズム国家」とのレッテルが貼られるロシアを、幅広い視野から冷静に分析、プーチン体制の構造とロシアの地政学的戦略をわかりやすく読み解く。今のロシアを、そしてヨーロッパの将来を占うための必読書であり、混迷する国際情勢の分析にとって貴重な手がかりとなる作品である。
<民主主義陣営を危機に陥れるプーチン「大ロシア復活」の野望>
米国で警告、ロシアの勢力拡大を中国の膨張と重ね合わせる見解も
ロシアや中国、イラン、北朝鮮などの反米勢力の大胆な攻勢はいまの世界に第二次大戦以来の最大の国際危機を生んでいる──こうした重大な認識がアメリカ側の識者の間で語られるようになった。
この危機はアメリカの抑止力の衰退、とくにバイデン大統領の対外姿勢の弱さに起因するとする見解も同時に超党派の広がりをみせている。
ソ連崩壊以来の「最大の野望の明示」・・・・2022.2.1・日本戦略研究フォーラム・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68657
<【舛添直言】ヒトラーに重なるプーチン「帝国再興」の野望・民族自決と宥和政策が許したナチス台頭、世界は教訓を生かせるか>・2022.2.12・舛添 要一・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68827