<日経社説:「成長へ課題が多いインド経済」>
日本企業、中国よりインドへ。
ただ、中国も政治的には複雑な国、単純な国ではない、ロシアとの付き合い方、もう少し慎重になってくれたらよいのだが。
<日経社説:「成長へ課題が多いインド経済」>
インドの7~9月四半期の国内総生産(GDP)が実質で前年同期比8.4%成長し、新型コロナウイルス禍前だった2年前の水準を回復した。インド経済は減速の兆しもみえる中国の後に続く世界の成長エンジン役を期待されている。感染爆発による落ち込みからの復調は朗報だ。 ・・・2021年12月1日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK3082S0Q1A131C2000000/
* インド残酷物語 世界一たくましい民 (集英社新書・池亀 彩 (著))
格差上等、差別当然、腐敗横行のインド社会で、人々は誇り高きレジリエンス=たくましさとともに、驚くべき強さを身につけていた――。過酷な“今”を生きぬくヒントがここに。世界有数の大国として驀進するインド。
その13億人のなかにひそむ、声なき声。残酷なカースト制度や理不尽な変化にひるまず生きる民の強さに、現地で長年研究を続けた気鋭の社会人類学者が迫る!
日本にとって親しみやすい国になったとはいえ、インドに関する著作物は実はあまり多くない。
また、そのテーマは宗教や食文化、芸術などのエキゾチシズムに偏る傾向にあり、近年ではその経済成長にのみ焦点を当てたものが目立つ。本書は、カーストがもたらす残酷性から目をそらさず、市井の人々の声をすくいあげ、知られざる営みを綴った貴重な記録である。徹底したリアリティにこだわりつつ、学術的な解説も付した、インドの真の姿を伝える一冊といえる。
この未曾有のコロナ禍において、過酷な状況におけるレジリエンスの重要性があらためて見直されている。超格差社会にあるインドの人々の生き様こそが、“新しい強さ”を持って生きぬかなければならない現代への示唆となるはず。