<COP26の議論への疑問>
COP26、失敗することはあらかじめ予見されていた。石炭火力に対する強引な廃止論、それが受け入れられるわけがない。石炭火力の技術革新やイノベーションを無視した議論。そして中国、インド、あるいは東南アジア、石炭火力発電、やめるわけには行かない国内事情がある。
まさに「飽食した欧州が途上国に石炭を禁止する「偽善の祭典」」であったのだ。
<COP26の議論への疑問>
英国のグラスゴーで開催されていた気候変動に関する世界的会議、COP26は会期を一日延長をして合意の詰めを行ったものの英国のビジネス大臣であるシャーマCOP26議長が無念の涙を流し、「石炭の段階的廃止」の文言を採択できず、「段階的削減」にとどまりました。欧州勢にとっては落胆の政治ショーでありました。
この会期中、我々に届いた多くのニュースはカーボンニュートラルをめざし、化石燃料の使用停止を2050年前後に達成するという各国のコミットメントの出し合いと化しました。正直、私は今回のCOPには失望をしているのです。それは冒頭のようにCOPが政治化し、本質的な意味をミスリードしたと思っています。
COPの会議の内容は「①途上国への資金支援 ②エネルギーの脱炭素化 ③若者や市民の活動 ④森林の保全や拡大といった自然 ⑤気候変動への適応 ⑥ジェンダー ⑦イノベーション ⑧交通 ⑨都市の環境」(日経より)となっています。が、我々が目にするニュースのほとんどが②のエネルギーの脱炭素化であり、各国の首脳が先を競い合うように「我が国はこれだけの努力をする」と声明を出し、努力が足りないとされる日本などには化石賞が毎度与えられるという流れです。・・・2021年11月15日・ヒロ
https://blogos.com/article/569867/
<COP26を失敗させた気候正義という義務論の破綻>2021.11.15 ・藤原 かずえ
https://agora-web.jp/archives/2053911.html
<飽食した欧州が途上国に石炭を禁止する「偽善の祭典」>
COP26が閉幕した。最終文書は「パリ協定の2℃目標と1.5℃の努力目標を再確認する」という表現になり、それほど大きく変わらなかった。1日延長された原因は、土壇場で「石炭火力を”phase out”させる」という表現にインド代表が反対し、”phase down”という表現に修正したためだ。・・・ 2021.11.14・池田 信夫
https://agora-web.jp/archives/2053904-2.html