<朝日社説:「原子力規制委 自らを律し信頼確保を」>
これで東電等のテロ対策がどうのこうの、原子力規制委の指摘、あきれるばかり。
原発再稼働はなぜ進まない、原子力規制委の怠慢、不作為、ここまで審査が長引くなら、とりあえず再稼働させ、不備があればその後改善させれば良いのだ。
岸田政権、大なたを、脱炭素、CO2削減のためには、原発再稼働は不可欠なのだ、原子力規制委の組織のあり方、そしてその権限の全面的な見直しを。
<朝日社説:「原子力規制委 自らを律し信頼確保を」>
強い権限を持つ組織は、自らを厳しく律する必要がある。原子力規制委員会のことだ。
規制委は8月、原発のテロ対策施設に関する機密性が高い書類を紛失していたと明らかにした。10月には原発の検査時に携帯が義務づけられている身分証などを職員10人が紛失したと公表。11月2日には、福島県沖の放射線量のモニタリング調査で測定ミスがあったと発表した。・・・
気になるのは、テロ対策書類の紛失が昨年度の政策評価報告書で23項目ある要改善事項のひとつとして触れられたことだ。しかも、流出ではなく廃棄としたのは推定にもかかわらず、「機密性の高い文書の誤廃棄について」と報告していた。これで、規制委の原則のひとつである透明性が十分だと言えるだろうか。電力会社の報告漏れや隠蔽(いんぺい)をただす立場であり、範となる積極的な公表が求められる。
規制委は10年前の原発事故の反省から、原子力の安全管理を立て直し、真の安全文化を確立するために設置された。独立性と強い権限を持ち、その判断は電力会社の経営や電力供給に影響を及ぼす。何より国民の安全や、国の存亡にかかわる原発事故の防止に、大きな責任を負っている。
社会からの期待と厳しい目が向けられていることを忘れずに組織を引き締め、厳格な審査や検査を続けてほしい。 2021年11月8日
https://www.asahi.com/articles/DA3S15103780.html?iref=pc_rensai_long_16_article